糖尿病と合併症

糖尿病性腎症をよく知ろう

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知人が糖尿病性腎症と診断されました。

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糖尿病性腎症は糖尿病の三大合併症の一つです。

糖尿病性腎症は自覚症状なしに進行し、命に関わる合併です。

腎臓のはたらきと糖尿病性腎症

腎臓の働きは①血液をろ過して、尿をつくる ②体液のバランスを保つ ③ホルモンを作る があります。

高血糖が続くと腎臓の糸球体のろ過機能が低下し、人工透析が必要になる場合があります。

糖尿病性腎症は自覚症状なく進行します。

糖尿病の患者さんなら誰もが腎症になる可能性があります。

予防、治療のカギは、厳格な血糖コントロールです。

ヘモグロビンA1Cを7.0%未満に保つように血糖コントロールを心がけましょう。

血圧の管理にも注意してください。

血圧は上130㎜Hg未満、下80mmHg未満が降圧目安になります。食事も減塩を心がけましょう。

たんぱく質を制限することで、腎臓への負担を減らします。

たんぱく質制限のポイントは①糖質や炭水化物でエネルギーをとる ②治療用特殊食品やエネルギー補助食品を使用する。

糖尿病性腎症には自覚症状がありません。

糖尿病性腎症の進行を防ぐためには「血糖コントロール」「血圧の管理」「たんぱくしつ制限」が大切です。

「微量アルブミン尿検査」は早期発見の決め手

たんぱく質の一種であるアルブミンが尿に混ざっていないかを調べます。

[監 修]下條 文武(新潟薬科大学 学長・新潟大学 名誉教授)
[指 導]斎藤 亮彦(新潟大学大学院医歯学総合研究科 機能分子医学講座 特任教授)
日本糖尿病協会検証済み
2021年9月更新

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